1.約束の唄
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
信じられなくなってく
誰かのため?自分のため?
どれも嘘っぽくて
どんなコードを鳴らして
どんなメロディー唄えば
心を揺さぶれるの?
奮わせられるの?
からっぽの胸ん中
特に意味もない言葉
何気なくギター手に
君の前で口ずさむ
胸をぎゅっと締め付けたんだ
泣きじゃくった君の笑顔に
音が聞こえて、唄が唄えて、目の前の君が見える
あたりまえで気付けなかった
小さな幸せに気付いた
君の涙で、その笑顔で
今をもっと好きになれた
この一瞬があったかくて
「良い唄ね」って君の震えた声
からっぽの胸ん中
特に意味もない言葉
何気なくギター手に
君の前で口ずさむ
胸をぎゅっと締め付けたんだ
泣きじゃくった君の笑顔に
音が聞こえて、唄が唄えて、目の前の君が見える
あたりまえで気付けなかった
小さな幸せに気付いた
君の涙で、その笑顔で
今を
胸をぎゅっと締めつけるんだ
泣きじゃくった君の笑顔を
僕が守るよ、この唄で
守ってみせるから
例え世界が嘘だらけでも
君の手を離さないよ
この手だけは、唄だけは
嘘はつかないから
この一瞬があったかくて
「約束ね」って君の震えた声
2.ことばのうえ
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
弱音が白く形となり
君に気付かれないように
手の中に息を吹き込んで
漏れないように溜めこんだ
さよなら、またねって言えたらな
好きだよ、ずっとって言えたらな
ありふれた、言葉がこんなに重くて
元気でね、ハハハって笑い飛ばしちゃった
冷えた君の手をポケットに詰めて
駅までの間だけ
いつもより歩幅が狭い事
気付かないフリして合わせたんだ
さよなら、またねって言えたらな
好きだよ、ずっとって言えたらな
ありふれた、言葉がこんなに重くて
元気でね、ハハハって笑い飛ばしちゃった
手の中に溜め込んだ弱さが
握った手を通して君に気付かれちゃって
強がる僕を見て
「ずっと待ってるから」と言う
痛くない「切ない」がぎゅっとね
さよなら、またねって言わなくちゃ
好きだよ、ずっとって言わなくちゃ
ありふれた、言葉がこんなに重くて
なにもね、言えなくって泣いちゃったんだ
「大丈夫…言わなくっても伝わってるよ」
3.蛍火
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
呪文にも似た口ずさむ弱音
蝋燭の火がぼんやりと滲み
消えそうに揺らぎ少年が不安げに映る
「もういいかな?」
そっと息をふく
人は哀しい、弱いモノですね
それでも人でありたいと願うから
傷つくとわかってるのにな
刹那に光る蛍火の中
すぐ消えるから必死に覚えた
連続する一瞬の想い
夏の終わり、片想う夜
掴めそうで決して掴めない
生きるって不思議
知らずに手をのばす
消えそうに揺らぐ少年が不安げに笑う
「まだ早いかな?」
そっと火を燈す
はかなくもろいな
初めての
人は哀しい弱いモノですね
それでも人でありたいと願うから
傷つくとわかってたのにな
刹那に光る蛍火の中
すぐ消えるから必死に覚えた
君に恋焦がれるこの想い
君の手を握れなかったんだ
刹那に光る蛍火の中
すぐ消えるから必死に覚えた
変わらないで君への想い
夏の終わり、片想う夜
4.ブリキ
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
誰か背中のネジを廻してくれないか?
此処にいたら時間が止まったままだ
虹を探し戻ってくる
日が落ちたらネジが廻り切る
小さな体で必死に走った
迷路樹に迷い込み
泥まみれの靴
此処はどこだ?
虹が見えないよ
お化け屋敷みたいな森の奥深く
焦る気持ちだけ前に出て
もつれる声で
やっぱり無理なのかな?
背中のネジを外してみんなで自由に踊るのは
夜が迫り背中のネジ
呑み込まれそうで
背中のネジはゆっくりと命を刻む
息を切らし軋む体
重くなる心
帰りを信じ待つみんなとの約束を果たすため
痛みを食いしばり
涙を飲んだけど
もう 動けそうにないや
その時出会った
お化け屋敷みたいな森の奥深く
不自然に一つだけ綺麗な店が
恐る覗き込んだら同じブリキ人形
自由に踊ってて僕とちょっと違うな
夜に呑まれてネジが止まった
背中のネジを廻す音
「おちびちゃん中にお入り」
虹を見つけたみたい
笑顔が零れて
店の中の人形はみんな笑って
背中のネジなんかは気にしていなかった
ネジが廻り切るまで自由に踊ってた
ごめん背中のネジは外せないよ
でも確かに見たんだ
そこには虹があったよ
5.chocworld
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
規則正しく並んだ
トモダチがこっち見て
チョコレート食べる?って
あれ?
これって昨日と同じ
きっと明日も同じ
時計仕掛けの空を見て
チョコレートひとかじり
少年はまだ無垢なままの
明かりが見れなくて
飾り付けてた空を見て
チョコレートひとかじり
少年はまた造られた
明かりを見せられた
規則正しく並んだ
海の向こう
背景を見て
水平線と空の間に
なんだろなこれ?
あれ?
非常口?
時計仕掛けの空を見て
チョコレートひとかじり
少年はもう違う空の
存在を知っちゃって
飾り付けてた空を見て
チョコレートひとかじり
少年はもう本物の
明かりを見たいんだ
時計仕掛けの空を見て
チョコレート溶かしたの
少年はもう針を止めて
逆に回してみた
用意されてた部品を見て
チョコレートに混ぜ込んだ
少年は今カタチを変えた
部品を組み立てて
造り始めたよ
新しい空
6.解いた手
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
涙が…涙が流れ落ちた
君の声を覚えていた
「会いたいよ」と
泣いた声が。
通い慣れた畦道を
肩並べ、影
向日葵の花びらが
印を舞い
風をうならす
夕影に鳴く蜩
魔法を解いた
終わりの音
重ねて隠す
下駄の音さえ
鼻緒が切れて
この痛みが
あの夜
満ち欠けた月を
眺めていた
最後まで笑えずに
心を隠した
あの夜
交わした言葉の裏側が
弱さで濡れたまま
心を隠した
優しくしたその倍
優しくされたくて
傷つけた倍
傷ついていた
君の夢を壊しちゃいそうで
この痛みが
あの夜
満ち欠けた月の下
二人は弱くて未完成で
寄り添い隠した
あの夜
さよならと言えたなら君は
楽にでもなれたのかな?
この心も
手紙が積み重ねり
勇気が足りないんだ
君のためだ
君のためだって
君のせいにした
涙が…涙が流れ落ちた
君の声を覚えていた
「会いたいよ」と
泣いた声が
この痛みが
まだ
あの夜
握った君のほろ苦さが
心の化け物を
壊してくれたんだ
寂しくて苦しくて
冷えきった僕の目が
温もりで濡れたのは
君を思い出したからだ
今でもこの場所で
月を眺めていた
後ろから
「馬鹿な人ね」と
泣いた声が…。
7.ERASER
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
寂しさ埋めてくれる言葉を塗って?
不安を消せるフレーズ鳴らしてみせてよ?
君の瞳に映る僕が苦しくて泣いていて
僕の瞳に映る君が僕より泣いていた
ばんそうこうの表に溢れだす
隠せないんだこの痛みは君のじゃない
遠き日の想いがこびりつき
忘れられないんだ
重なる風景に
滲み出る面影
胸の中にまだいるんだよ
消してよ
寂しさ不安さえも重ねた二人の手
消えそうで忘れそうで
強く握ったんだ
君の目に映る僕は笑顔を作ったんだ
僕の目に映る君は笑顔を零したんだ
寂しさ埋めてあげる言葉を作って
不安を消せるフレーズ鳴らしてみせるよ
君の目に映る僕はまた愛を確かめて
僕の目に映る君はそっと抱きついた
消えそうで…
8.想イ花
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
まるで此処は 深い海の底
でも輝いてて 息が吸えて
あの日焼き付けた 情景や
出会った瞬間 生まれた声や
ゆらゆら影を 踏んで遊んで
くだらない事で 笑ってたんだ
そんな事ばっか 目に映るから
変わらずにいられるもの 探していたのにな
咲いて 咲いて 散るならば 咲かないでよ
今頃 涙が零れ落ちたんだ
泣いて 泣いて 人ごみの中探した
居るはずもないのに 声を枯らした
まるで此処は 地球じゃなくて
異次元の中さ 時空を越えてる
二人乗りをした 帰り道や
黒板に書いた 落書きや
君が大事な話をしたのに
無かったことにしちゃったんだ
そんなことばっか目に映るから
変わらずにいられるもの 探していたのにな
咲いて 咲いて 散るならば 咲かないでよ
今更 この想いに気付いてしまったんだ
泣いて 泣いて この言葉が届くならば
声枯らし 泣いちゃうよ 君に会いたいな
さよならが下手だけど
君に会いたくて
息をきらした
あの日の君を忘れやしないよ
咲いて 咲いて 散るならば咲かないでよ
今頃 涙が零れ落ちたんだ
泣いて 泣いて 人ごみの中探した
居るはずもないのに 声を枯らした
9.願い事
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
夕焼け溶け込む
街を見下ろせる
その丘まで君を乗せてペダルを踏んだ
「頭の良い人は嫌い、すぐ嘘をつくでしょ」
君の口癖を真似してみる
オレンジ色に笑い合った
もしも願いが一度だけ叶うならば
僕の願いは
君の瞳に映る世界を見て
僕がどんな風に映ってるのかを…見たいよ
君の世界を汚してないかな?
出会えた喜びを伝えたいのに
「想いは目に見えないけど、
想いやりは目に見えるでしょ」
君の口癖を真似してみる
胸をぎゅっと締めつけたんだ
もしも願いが一度だけ叶うならば
僕の願いは
君の瞳に映る世界を見て
僕がどんな風に映ってるのかを…
無言が嫌い
不安が嫌い
弱くて、嘘つきで、そんな自分が嫌い
悲しみを知り、喜びを知り
喜びを知り、やっぱり悲しみを知る
でもそれは全部、君を知って、
全部知って、君が全部
全部君だ、全部、君だ、
全部、全部、君なんだよ
息が切れるまで強くペダルを踏む
君と見たいんだ
もうすぐそこ、ほら
君と出会えた街を
目の前に広がる景色が
綺麗すぎて言葉が出なくて
君の瞳に映る景色は僕と
違ってるんだろうな
まだ考えちゃうんだ
もう
それでもいい
伝えなくちゃ
この想いを
言葉にして
だって
君と出会えてこんな僕でも
ほんの少しだけ好きになれたんだ…
「ありがとう」
10.パントマイム
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
声の出し方も忘れて
施した仮面被り
街角の灯るライト背に
世界の音を隠すように
叩く雨音と
今日も踊っているよ
たぶん孤独を隠すのは
得意な方なんだ
キズつき
キズつくの
逃げてんだ
無言劇始めた
本当の弱虫だ
ここで踊ると
安心できるみたい
同じ世界の片隅
こんなに弱い僕がいる
それでも世界は回る
置き去りにしてきた
声や夢
それでも踊る理由は
歩き疲れた少女は
間違いだらけって
分かってるのにな
命の音色に耳傾けず
大切なモノ以外
捨てられたらいいのに
灯るライトの下
踊るピエロを見て
踊れない世界も回して
と言う
原因不明の涙が零れたの
ここにいるとね
安心できるみたい
同じ想いが零れた
こんなに弱い君がいた
それでも世界は回る
置き去りにされたのは
一人だけと思ってた
ねぇ、もう少し踊っていて
一人でいると恐いんだ
と言う
泣き出しそうなその笑顔を
守れるのかな?
ほんの少しでいい
同じ世界
同じ想いが零れた
勇気をくれてありがとう
と言う
泣きじゃくったその笑顔を
見て思えたんだ
こんな僕でも
誰かの光になれる
闇を切り裂いて
気付かせてくれた
「ありがとう」
蘇る声
僕は君よりもずっと弱いんだよ
勇気をもらったのは
僕の方だよ
僕の方だよ
11.Time Machine Music
作詞:高津戸信幸
作曲:高津戸信幸
イヤホンを片耳ずつ
同じ時間を流し
隣に君のいる景色
匂い
温もり
メロディーが胸の中
二人だけの「今」を創る
二人だけの「音」が響く
積み上げたのは
キレイな想い出だけじゃない
でも、ボクの景色は
全てが君であふれて
笑顔あふれて
思わず泣いちゃう
世界の主役は君で
映る景色を
忘れないように
君のいた世界
大好きだった空を見て、
ため息一つ
どうしてだろ?
孤独と共存する事で
保とうとした僕の世界では…うん
一人で見る空は低いな
悔し涙は慣れてるのに
僕はまたイヤホンを両耳に
目を閉じる
流れだす景色は
あの日の君であふれて
涙あふれて
思わず笑う
カッコ悪くたっていい
傷ついてもいい
忘れたくなくて
君といた世界
いつしか鳴り止むと知ってる
それでもフルボリュームで
まだ流れていて
世界の主役が君の
映る景色を
何度も映した
カッコ悪くたっていい
傷ついてもいい
忘れられないんだよ
あの日の君であふれた
メロディーをなぞる
終わりが近づき
世界の主役は僕の
映る景色を
ゆっくりと歩く
君のいない世界
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